この絵は、オルセー美術館に
所蔵されている
ルノワールの《ピアノを弾く少女たち》。
1892年の作品です。
ルノアールは印象派の画家とされていますが
この作品は印象派の画風で描かれていません。
印象派の画風とは、原色の絵の具を細かいタッチで
キャンバスに置くように描かれる手法です。
「印象主義の手法を究極まで追いつめて行ったらば
絵を描く事もデッサンすら出来なくなるのではないか」という
結論に達したルノアールは、印象派の画風と決別し
古典的な描き方に戻る事によって再び絵が描けるようになったと
語っています。
この作品はそんな流れの中で生まれた作品です。