2021年6月30日水曜日

エテュード

エチュードとはテクニックを学ぶ

練習曲のこと。

ピアノだとハノンやツェルニーなどです。

練習曲は、コンコーネ、バッカイ、マルケージ

パノフカなどがあります。

特に大人の方は、

テクニックを学ぶ練習曲は、

暗譜している好きな曲でも

大丈夫です。

2021年6月29日火曜日

あだ名は、ビヤ樽くん!

歌曲王シューベルトは、大のビール好き。

シューベルトはとても規則正しい生活を送った人で、

朝6時半頃から机に向かい、昼過ぎまで作曲に没頭し

そのあと、レストランや酒場に出かけ、

仲間と集ってビールを飲みながら歓談し

リフレッシュをしていました。

アフターファイブのサラリーマンのようですね。

シューベルトは、体格のよさから

仲間達に「ビヤ樽君」と呼ばれていたそうですよ。



2021年6月28日月曜日

素晴らしい演奏

 昨日、日暮里のサニーホールで行われた

「フェスタディファミリエ」

通奏低音奏者の先生方に支えられ

皆さん、素晴らしい演奏を披露してくださいました!

やはり生演奏はいいですね。

開催した私たちが沢山元気をいただきました。

ありがとうございました!


2021年6月27日日曜日

フェスタディファミリエ

 今日は、古楽の発表会

「フェスタディファミリエ」の当日です。

今回は、チェンバロ、リュート、ヴィオラダガンバの

演奏者を伴奏にお迎えしました。

過去には、リュートで歌う回や

ルネサンスの回などもありました。


2021年6月26日土曜日

くちなし

6〜7月の初夏の気配を感じ始める頃

くちなしの花が咲きます。

くちなしの花は、短命ですが

辺りいっぱいにその香りを漂わせます。

「くちなし」といえば、1965~1971年に髙田三郎が作曲した、

歌曲集「ひとりの対話」に収められています。

詩をご紹介します。

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くちなし

荒れていた庭 片隅に

亡き父が植えたくちなし

年ごとに かおり高く 花はふえ

今年は十九の実がついた

くちなしの木に

くちなしの花が咲き 実がついた

ただ それだけのことなのに

ふるえる ふるえるわたしのこころ

「ごらん くちなしの実を ごらん

熟しても 口を開かぬ くちなしの実だ」

とある日の 父のことば

父の祈り

くちなしの実よ

くちなしの実のように

待ちこがれつつ

ひたすらに こがれ生きよ と父はいう

今も どこかで父はいう

高野喜久雄・詩

・・・・・・・・・・・・・・・

髙田三郎はこの曲をあくまで独唱曲として考えていましたが、

合唱版も出版されました。

じっと口をつぐんで、内面の熟を待つ。

お父さんからの

メッセージをみなさんはどうとらえますか?



2021年6月25日金曜日

レッスンの流れ

Q.声楽レッスンの内容を教えてください。

A.基本的な声楽レッスンの流れは、

発声→練習曲(エチュード)→歌曲やオペラアリア

の順番にレッスンが進みます。

歌曲やアリアには歌詞がありますが

発声とエチュードは、基本的に母音唱法です。


2021年6月24日木曜日

革命のエチュード

『革命』の正式名は、

『練習曲ハ短調作品10-12/革命のエチュード』です。

『革命』を作曲したころ、ショパンは20代前半で、

故国ポーランドは、ロシア帝国の支配に対して

「11月蜂起」と呼ばれる反乱を起こします。

しかし、この反乱はロシア軍によって鎮圧されてしまいました。

愛国者であったショパンは、この蜂起に参加することを

望んでいましたが、病弱なショパンにはそれがかなわず、

「蜂起の失敗」というニュースを滞在先のドイツで

知りました。やり場のない怒り、悲しみが、

『革命』に込められています。そして

この曲はショパンのライバルであり、

友人でもあったフランツ・リストに捧げられています。

2021年6月23日水曜日

人前での演奏は10レッスン?!

今週の日曜日は

フェスタ ディ ファミリエです。

そして来月は、ピアノの発表会です。

舞台で演奏することは、10や100回の

レッスンに優るとも言われます。

しかし、日々のレッスンや自主練習の

積み重ねが無ければ、舞台で演奏すること事は難しいですよね。

ですが、照明、ホールの響き、緊張などを感じ

舞台にたって人前で演奏することは、

レッスンでは経験できません。

そして、本番は何が起きるか分かりません。

本番と同じくらい本番の後も貴重です。

それは、本番で起こった事を受け入れる事です。

とてもよい経験になります。

2021年6月22日火曜日

傍らにいることは

全音楽譜出版社から出ている

イタリア古典歌曲集第4曲の

Star vicino(傍らにいることは)は、

オペラ「幼き王」のアリアで

ルイージ・マンチャによって作曲されました。

ルイージ・マンチャは17世紀後半から18世紀前半の音楽家です。

以前は、作曲家がサルヴァトル・ローザ(Salvator Rosa)と

記されていますしたが、

最近の研究でルイージ・マンチャだとわかりました。

サルヴァトル・ローザも近年の研究で

作曲家ではなく画家・詩人だとわかりました。

1641年ごろのS・ローザ(自画像)

2021年6月21日月曜日

室内の温度調節

梅雨に入りましたが、夏日の日が多いですね。

レッスンの際に、快適にレッスンを受けられるように

「クーラーで寒い」など

遠慮せずにお伝えください。

 換気をしながらレッスンをしていることもあるので

すぐに温度は変らない場合がありますが、

対処をしてゆきたいと思います。



2021年6月20日日曜日

レッスンで質問して大丈夫です。

「習う」のですから、

受け身のレッスンになるのは当然です。

しかし、たまには

なぜ?どうして?の疑問を講師の先生に

伝える事も大切です。

初めは緊張するかも知れませんが

何か分からない事があれば、是非

聞いてください。


2021年6月19日土曜日

タッチポイント

 午前のシニアピアノの生徒さんからの質問です。

Q.指の力が弱いからなのか、鍵盤を押しても

音が出ない時があります。

A.音が出ない時に使っている指は、

何番の指の時が多いでしょうか?

また、力の強い指、弱い指があるので、

指が鍵盤に触れる部分「タッチポイント」を

感じながら腕の重みで弾くようにしてみましょう。

その際、ゆっくりのテンポで練習しましょう。


2021年6月18日金曜日

レガートで歌うとは?

Q.自分ではレガートで歌っているつもりなのですが

レガートで歌うよう指摘されます。

A.ご自分のレッスンを録音されていますか?

もし録音がある場合、兎にも角にもご自分の歌唱を

聞いてみましょう。

そもそもLegatoとはイタリア語のlegare(繋ぎ合わせる)という

動詞の過去分詞で「つなぎ合わされた」という意です。

歌詞で歌っている場合には、子音があるので

レガートが壊れがちになります。しかし子音があろうとも

「母音を歌い続ける」ことを心がけると、レガートに

なりやすくなります。試してみてください。

2021年6月17日木曜日

こもらせずに歌うには?

 Q.喉を開いて歌おうと思ったら

声がこもった発声になってしまいました。

喉を開くとは、どのように解釈すれば

よいでしょうか?

A.なるほど。喉を開くということは、

咽頭部を弛緩させるということです。

声がこもったとすれば、恐らく

顎を硬くして、口腔の奥に響かせたと

予想できます。咽頭部の弛緩に注目してみてください。

2021年6月16日水曜日

クリストフォリ

 クリストフォリとは

ピアノの発明者の名前です。

フルネームは

バルトロメオ クリストフォリ。

イタリアのフィレンツェで

チェンバロなどを製作していた彼が

1700年ごろ現在のピアノのご先祖様を発明しました。

弦を引掻いて音を出していたチェンバロを

改良して、弦をハンマーで叩いて音を出す

システムを作り上げました。

それにより、フォルテ(大きい)の音も

ピアノ(小さい)の音も

出せるフォルテピアノが誕生しました。


2021年6月15日火曜日

音楽用語

 多くの音楽用語は、イタリア語です。

なぜイタリア語なのか?は次の機会に譲るとして、

音楽用語は、大きく3つに分類する事が出来ます。

速度記号。強弱記号。表情記号の3つです。

速度記号は、楽譜の左側にメトロノームの数字や

イタリア語で速度が記され、

表情記号は、速度記号のとなりや

曲中に記されています。

強弱記号は、楽譜の至る所にちりばめられています。



2021年6月14日月曜日

バダジェフスカの作品




「乙女の祈り」で有名なテクラ・バダジェフスカ。

彼女の人生については、資料が極端に少なく

詳しい事が分からない状態です。しかし

確実に彼女の作品として出版されたものは

「乙女の祈り」

「マズルカ」

「甘き夢」

「田舎小屋の思い出」の4曲です。

2021年6月13日日曜日

アートマネジメント

海外の音楽大学や音楽院、日本の音大、

芸術系の高校で取り上げられるようになった

「アートマネジメント」の授業。

つまり「習得した技術をどう仕事にしてゆくか?」を学ぶ。

「演奏家」を取り上げてみても、

フリーランスで活動するのか、

事務所に所属するのか、

それとも劇団などに所属するのか。

一歩踏み入って、それらの活動で生活を安定させるには

どのようにするのか?

もし演奏に限界を感じてしまったとしても

専門的に学んだ音楽を活かせる職業は何か?

音楽教師、大学、高校中学の音楽講師、

音楽事務所への就職、イヴェント会社への就職などなど

いろいろなパターンを学んでおくと

おのずと、在校中に取得する資格や

学ばなくてはいけない科目も具体化してくる。

アートマネジメントは、必修科目でなくても

学ぶ事をおすすめします。



2021年6月12日土曜日

発表会の曲

 10月に控えている声楽発表会の選曲相談を受けます。

選曲のヒントにしてみてください。


●勉強した曲の中から選ぶ。

●現在のレベルにあった曲

●演奏して心配な箇所がない曲。

●今の自分のレベルでは少し難しいかな?と

思われる曲にあえて挑戦する。

●歌詞の言語で選ぶ。

●時代で選ぶ。

●作曲家で選ぶ。

●好きな曲を選ぶ。


選曲は様々な視点から選ぶ事が出来ます。

発表会は、日頃の成果を試す場です。

挑戦したいことがあれば、試しましょう。

もしも失敗しても、大丈夫です。

講師も沢山失敗してきましたし、

今でも失敗しますから、安心してください。

2021年6月11日金曜日

1音を楽しむところから!

 午前中のシニアピアノの体験にいらした方より

Q. 指が動かずに焦ります。

A.わかります。指の動きに捕らわれますよね。

まずは、ゆっくりしたテンポで、1つの音を響かせて

その音を楽しんだら、次の音へ進んでみましょう。

指は、繰り返していれば、自然と動くようになります。

脳はちゃんと覚えてくれます。


2021年6月10日木曜日

習い事をはじめる時期

 五月病が消えて、新しい生活になじみ、

心に余裕がでてきたのではないでしょうか?

夏休みあけの9月からまた体験レッスンが

混み始めます。

夏休み前の6月〜7月半ばに体験レッスンを行い、

夏休みに新しい習い事に慣れて、

新学期を迎えるというのがお勧めです。

2021年6月9日水曜日

マスク着用

 2021年6月27日のフェスタディファミリエは

予定通り開催します。

演奏する際もマスクの着用が必要となりました。

マスクの形状は、歌用マスク、フェイスシールド、

マウスシールド自由です。

演奏しやすいものを選んで下さい。

2021年6月8日火曜日

紫陽花

紫陽花の美しい季節になりました。

團伊玖磨作曲の連作歌曲「わがうた」の

最終曲に「紫陽花」という歌があります。

この詩をじっくり読んでいくと

儚さや切なさを感じながら

様々な事が起こる人間の日常と、

悠々と流れる自然の営みの

対比を感じます。

皆さんは、如何でしょうか。

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詩:北山冬一郎

「紫陽花」

そのひとと めぐりも逢はず

そのひとと 語らふを得ず

あはれ けふも

紫陽花の花は咲くなり

七月の陽もくるめき

そのひとと めぐりも逢はず

紫陽花の花は咲くなり


2021年6月7日月曜日

好きな曲を弾く

シニア世代のピアノレッスンで、

好きな曲を弾けるようになりたいという

願いを持っている生徒さんが多くいらっしゃいます。

とても難しい曲の場合、次のような提案をしています。

1.難しいけれど原曲のまま練習する。

2.今のレベルで弾けるように編曲された曲を弾く。

殆どの方が、2を選んでレッスンをしています。

曲のエッセンスはこわさずにご自分の今のレベルで

好きな曲を楽しむ事が出来、満足されているようです。

2021年6月6日日曜日

ラス メニーナス


ラス・メニーナス(女官たち)とは

プラド美術館に収蔵されているベラスケスの絵画です。

そして今日はベラスケスの誕生日です。

ベラスケスは、1599年スペインに生まれ、

宮廷画家となりフェリペ四世に仕えました。

その中で、王女マルガリータの絵画は大変有名です。

王女マルガリータは、スペイン王フェリペ4世の王女であり

神聖ローマ帝国の皇帝レオポルト1世に

15歳でスペインからオーストリアに嫁ぎ、

もうけた4人の子供のうち3人が1歳を待たず死亡してしまい、

本人も21歳の若さでこの世を去ってしまいました。

ラヴェルはルーブルにある王女マルガリータの肖像から

インスピレーションを受けラヴェルは作曲をしたと言われ、

私たちも悲劇の王女の人生と重ね合わせて曲を聴いてしまいますが、

ラヴェル自身は特定の王女を指しているのではないと否定していて、

スペイン風の昔の王女が踊ったパヴァーヌをイメージしたとしています。

2021年6月5日土曜日

乙女の祈り:バダジェフスカ

バダジェフスカの名前は知らなくとも

「乙女の祈り」というピアノ曲を聴くと

知っている人は多いのではないでしょうか。

バダジェフスカは、ポーランド出身の作曲家・ピアニスト。

彼女に関する作品や資料については

第二次世界大戦などにより大半が消失してしまいました。

バダジェフスカは本格的な音楽教育は受けていませんでしたが、

サロンのピアノ演奏家として活躍し自ら作曲も行っていました。

1851年にワルシャワで出版された『乙女の祈り』が

パリの音楽雑誌に転載され、その名が広く知られるところとなりました。

この曲を作曲した後結婚し、5人の子供をもったようです。

1861年に病のためにワルシャワにて23歳あるいは27歳ほどで

天に召されました。


2021年6月4日金曜日

シューベルトのこもりうた

 今月の「みんなで歌おう」は

シューベルトの子守歌を取り上げます。

マスクにフェイスシールドをかけて

歌っているにも関わらず

自然なヴィブラートがかかるように

なってきました。

早くワクチンが普及してマスクや

フェイスシールドのどちらかで

歌える時がくると良いですね。


2021年6月3日木曜日

湿度調節と咳

梅雨に向かって湿度が高くなってきました。

湿度と咳は関係性が深く

朝晩、風邪でも無いのに咳が出るように

なってしまった方はいませんか?

コロナではないか?と心配なさる方も

多いのではないでしょうか?

季節の変わり目に咳が出やすくなるのであれば、

「寒暖差アレルギー」かも知れません。

寒暖差アレルギーや喘息などの持病を持つ方で

声楽を学ばれている方は

体温を一定に保つよう心がけましょう。

コロナでマスク着用が習慣化したので、

外出時に薄手の洋服を重ね着しておくと、

衣類による温度調整がしやすくなります。

スカーフも大変重宝します。

2021年6月2日水曜日

6月のカレンダー

グラモフォンカレンダーの6月は、

チェロ奏者のピエール・フルニエ。

「チェロのプリンス」と称えられたフルニエは、

パリ生まれで、祖父は彫刻家、

母はピアニストで、弟のジャンはヴァイオリニストという

芸術一家でした。

9歳の時に小児麻痺にかかったこともあってか、

フルニエの性格は、とても内気で、引っ込みがちの人で、

自負心は十分にあってもそれを過度に示すことは決してなく、

さりげないユーモアの持ち主だったとお弟子さんが証言しています。

2021年6月1日火曜日

6月20日まで延長

 緊急事態宣言の延長が

決定しました。ファミリエ音楽教室は

感染対策を取り営業を続けます。

20時以降のレッスンに関しても

継続いたします。