2023年10月31日火曜日

秋の夜長に音を味わう

今日で10月が終わります。

気温の下がる秋の夜長で気持ちも落ち着く

季節で、屋内への活動に傾く頃です。

気持ちが落ち着いたところで

今まで勉強した曲の中から好きな曲を演奏しながら

「音色」や「声の色」を味わってみましょう。

自分のために「音色」を味わう時間は

至福の時間です。また自分のオリジナリティに

気づく時間ともなりますように。

2023年10月30日月曜日

エメリッヒ カールマン

 カールマンはレハールと共に

20世紀初頭における「ウィンナ・オペレッタ銀の時代」の

代表的な作曲家で「チャールダーシュの女王」などで

世界的な名声を得ました。

そして、今日はカールマンの誕生日。

学生時代はリスト音楽院で学び、同窓生は

コダーイとバルトークが在籍していました。

ユダヤ系だったために第二次世界大戦の際に

ナチスの弾圧から逃れアメリカへ渡り帰化し

市民権を得ました。日本では1980年代の

「ウィーン フォルクスーオパー」の

引越公演で人気が高まりました。



2023年10月29日日曜日

縦と横と母音

Q.ルネサンスのポリフォニーを4人で

歌っています。音楽のラインが途切れるような

部分が生まれてしまいますが、どのように処理を

すれば良いでしょうか?

A.おそらく声部の重なりが少ない時に

特に目立つと思いますが、

声部間の受け渡しが上手くいっていない

のだと思います。

歌詞を付けずに「a」母音で練習してみて下さい。

曲全体を通して

「声を紡ぎ続ける、渡す、織りなす 」が

上手くいっていれば、音楽ラインが途切れることは

少なくなると思います。

お試しください。

2023年10月28日土曜日

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

久しぶりに映画のご紹介です。

ショパン、リスト、シューベルトも

熱狂したと言われている

昨日ご紹介したパガニーニの人生を

バーナード・ローズ監督が

2013年に映画化しました。

映画のタイトルは今日のブログのタイトルに

あるように「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」。

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1830年、イタリア。敏腕マネージャーの力で

富と名声を手にしたパガニーニ。

富を手にした人間が誰しも陥る堕落した日々を送っていた。

そんな時、指揮者ワトソンの尽力でロンドン公演を行うことになったパガニーニは、

ワトソンの娘シャーロットと出会う。

美しい声を持つシャーロットと音楽を通して心をかよわせ、

初めて本当の恋を知るパガニーニだったが……。

___________________

バイオリニスト、デビッド・ギャレットが

主人公パガニーニ役を演じ、

名器ストラディバリウスで名曲の数々を奏でたことでも

話題となった作品です。

2023年10月27日金曜日

悪魔に魂を売った演奏家?

フランツ リストを超絶技の道へ

誘った19世紀イタリアの天才バイオリニスト

ニコロ・パガニーニ。

あまりの名演奏に「魂を悪魔にうった

バイオリニスト」と噂された

パガニーニの演奏を聴いたリストは

「2週間来、ホメロス、聖書、

プラトン、ロック、バイロン、

ユゴー、ラマルチーヌ、シャトーブリアンを貪り読み、

ベートーヴェン、バッハ、フンメル、

モーツアルト、ヴェーバーを一心不乱に研究し、

さらに、1日に4,5時間、3度、6度、

オクターヴ、トレモロ、連打音、カデンツなどを練習したと

弟子に語っています。

今日はリストをここまで感化させたパガニーニの誕生日。

明日は、パガニーニの映画をご紹介します。

2023年10月26日木曜日

10月みんなで歌おう

今月の「みんなで歌おう」は

ジュリー・アンドリュース主演

リチャード・ロジャース作曲のミュージカル

『サウンド・オブ・ミュージック』より

表題曲のサウンド・オブ・ミュージックを

取り上げています。

映画の冒頭で歌われるこの曲の他に

「エーデルワイス」や「私のお気に入り」、

「すべての山に登れ」、「ドレミの歌」などが

有名曲となっています。

1965年にジュリー・アンドリュースと

クリストファー・プラマーで

ミュージカル映画化され、アカデミー賞5部門を受賞しました。

2023年10月25日水曜日

後期保育士実技試験課題曲(音楽)

令和5年保育士実技試験(後期)の筆記試験が今月の

22日に終了しました。

その後12月に実技試験があります。

音楽に関する実技課題曲は下記の二曲です。

1. 『幸せなら手をたたこう』(作詞:木村利人 アメリカ民謡)

2. 『やぎさんゆうびん』(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)

参考楽譜は全国保育士養成協議会の

HPでご覧になれます。


2023年10月24日火曜日

響きが低い時は?

Q.響きが低いと言われます。

A.響かせた声の音程が低いということですね。

今、主に声が響いているところは何処でしょう?

声を聞いていないので分かりませんが、

口開けハミングができるように

練習してみてください。

口を開けたままハミングできるようになったら

声でも同じところへ響きを持っていってください。

おそらく声の響いている音程は正確になるはずです。

2023年10月23日月曜日

重音を弾くと・・・

Q.シニアピアノで左手で重音を弾く練習に

入りました。手を広げて弾く重音練習を

していると指が痛くなってしまいます。

A.なるほど。今学んでいる重音は、

3つの音を同時に弾きますよね。

3と4の指に軽いバネ指をお持ちなので、

1と5の指で弾く練習から始めましょう。

調子の良い時に3の指も一緒に練習して

様子を見ましょう!


2023年10月22日日曜日

肖像画の変遷

今日はロマン派の作曲家でありピアニストである

フランツ・リスト(1811〜1886年)の

誕生日です。

「ピアノの魔術師」と呼ばれるリストは、

超人的な演奏テクニックで当時の人々を驚かせました。

下の写真は、リストの肖像画の変遷です。



2023年10月21日土曜日

保育士ピアノ試験対策

Q.保育士の実技試験「音楽」を考えています。

レッスンを受けることはできますか?

ピアノはあまり得意ではありません。

A.はい。試験対策のレッスンを受け付けております。

一般的にはバイエル終了程度とされていますが、

そこまで弾けなくても合格されているようです。

〜募集要項に〜

幼児に歌って聴かせることを想定して、

課題曲の2曲を弾き歌いする。

求められる力:

保育士として必要な歌、

伴奏の技術、リズムなど、

総合的に豊かな表現ができること。

楽譜の指定はなく、試験へ楽譜持ち込み可ですので

弾きやすくするためにハ長調またはイ短調に移調したものを

一番シンプルな三和音での伴奏にし、

歌を充実させる方向で準備を進めましょう。

2023年10月20日金曜日

ハミングのススメ

住宅事情や就労時間などの

理由で歌う時間を確保することが

難しい方は、ハミングを活用しましょう。

入浴時でもよいですし、

歩く時など?ハミングをして声帯を歌の時と

同様に使っておきましょう。

鼻腔への響き増幅や

音程も良くなります。

お試しあれ!

2023年10月19日木曜日

平均律とは?

平均律とは、1オクターヴを12等分した音律で、

19世紀中頃以降のピアノやオルガンなどは

この音律に調律されています。

ファミリエのピアノも平均律で

調律されています。

そして1オクターヴを12等分する

十二平均律では、1度と8度を除いて

整数比率による純正な音程は得られませんが、

全調演奏することができます。

2023年10月18日水曜日

手洗いをお願いします。

現在、小中学校を中心に

インフルエンザが蔓延しています。

レッスン前に検温をして

平熱であることを確認して

レッスンにいらしてください。

また、手洗いをお願いします。

マスクの着用は義務化されておりませんが

できる限り装着してレッスンを

受講してください。

よろしくお願いいたします。 

2023年10月17日火曜日

ロングトーンの歌い方

〜合唱講習会「ルネサンスをうたおう」後の

アンケート用紙より〜

Q.ロングトーンが上手く歌えません。

A.ロングトーンは

下記の3点が相互関係をなしています。

①支えと息の流し方

②音程

③共鳴腔を使い声だけで押さない

上手く歌えない問題点が「息が足りないのか?」

「音程が保てないのか?」「音色とビブラートの関係」など

分からないのですが、練習曲では

コンコーネ50の2番や

サルバトーレマルケージ1番なども

有効です。お試しください。

2023年10月16日月曜日

呼吸とストレッチ

秋になり、文化祭、音楽祭

発表会など舞台を踏む数が増えてきます。

舞台前は緊張もあり体が固まってくるので

ストレッチや呼吸法で

体を解きほぐしましょう。

ストレッチの加減は「痛さを感じるちょっと手前」が

コツです。 

また呼吸は、長く息を吐く練習は

気を落ちつけることにも役立つので

試してみてください。

2023年10月15日日曜日

現代の女性作曲家

今年6月2日に70歳で没した女性作曲家

カイヤ・サーリアホ。

今日は彼女の誕生日。

ヘルシンキ出身でフィンランドの作曲家。

シベリウス音楽院を卒業後、

1989年にイタリア賞を獲得、

2000年には北欧協議会音楽賞を受けています。

音楽芸術誌上で間宮芳生が絶賛し、

東京オペラシティの武満徹作曲賞審査員を務めたこともあり、

日本の聴衆にも親しまれた存在です。

オペラ「遙かなる愛」はザルツブルグ音楽祭で

初演され大成功を収め、

グロスマイヤー賞など数々の受賞に輝きました。



2023年10月14日土曜日

初めて通せました!

シニアピアノの生徒さんが

テキストとは別に、

どうしても弾きたい一曲(全7ページ)を

コツコツさらい続け、

1年半かけて最後まで辿り着きました。

おめでとうございます!!

全体を通して弾いて、止まってしまうところや

運指が上手くいかないところを

見直しながら、次の目標は

「弾きこむこと」になりました。

またこの先一年半が楽しみです。

2023年10月13日金曜日

発声練習はウォーミングアップ?

週末の合唱講習会の発声指導で

「指導者が発声で困っていること」のアンケートに

Q.発声練習をウォーミングアップ以外に

何を教えたら良いか分からない。という質問が

ありました。

A.確かに発声練習は、声のウォーミングアップに

使います。発声は「如何に歌いやすくするか」を

目標にしていますから、どこが歌いずらそうか

観察するところからはじめましょう。

そして練習毎に「音色の統一」

「ピッチとは?」などテーマを決めて

指導するのが良いかと思います。

観察しても分からない場合は、団員から発声で困っていることの

アンケートを取り、そのことについて一つづつ

解決していくのもいいですね。

2023年10月12日木曜日

大正芸術祭

10月14日に小池先生が出演される

演奏会があります。

場所は音楽の友ホールで

松井須磨子に関係した

大正時代の音楽の演奏会です。 

ファミリエの掲示板前に

チラシがありますので

興味がある方は是非足をお運びください。

2023年10月10日火曜日

他の歌声が聴こえるぐらいの声量で!

Q.アカペラの混声合唱曲に初めて取り組んでいます。

作品は、和音が聴きやすいように

全てのパートがホモフォニックに動く

曲を選びました。それでもどうしても

ハモりません。どうしたら良いでしょうか?

A.ハモリの3大要素は:

「ピッチ、音色、音量バランス」です。

この3つを徹底させると、グッと

ハモリり始めます。

また、コツは「聴く」ことなので

他者の声が聞こえるくらいの

音量で歌う練習をしてみてください。

2023年10月9日月曜日

神童サン・サーンス

下の写真は1916年ピアノに向かうサン・サーンスです。

そして今日はサン・サーンスの誕生日。

3歳から大叔母にピアノを習い始め

10歳でピアニストデビューを果たした神童で、

年代はブラームスとほぼ同じ後期ロマン派です。

フランスではやがてドビュッシーなどの印象派が

活躍しますが、価値観が合わず、

古典的な音楽を守り続けました。

動物の謝肉祭、オペラ「サムソンとデリラ」などの

傑作を世に送り出し、国民音楽協会を設立するなど

当時のフランス音楽界を盛り上げる礎を築きました。

2023年10月8日日曜日

生涯の師

今日は、ドイツ初期バロック音楽の作曲家

ハインリヒ・シュッツの誕生日。

当時の音楽の中心はイタリアで

シュッツも奨学金を得て、

1609年にイタリアに赴き、

ヴェネツィア サン・マルコ寺院の

オルガニストであるジョヴァンニ・ガブリエリの

弟子となりました。シュッツが「師匠」と

呼んだのは生涯でガブリエリただ一人でした。

死の床にあったガブリエリから、

1612年シュッツは指輪の遺贈を受けました。

ヴェネツアからドイツに帰り36歳で

ドレスデン宮廷楽団の指揮者に就任し

87歳心臓発作で亡くなるまで楽長を勤め

多くの曲を残しました。



2023年10月7日土曜日

ぐっとピアノの音色が変ります

ピアノは、指番号や指や手の形など

様々なことに気を配って演奏しますよね。

ピアノの鍵盤に触れている面に

意識を持っていくお話をします。

鍵盤が触れている指先の面の

中心を感じながら弾くと、ピアノの

音色が変化します。

不思議ですよ。お試しあれ!

2023年10月6日金曜日

重心の移動はおしりで

音域の広い曲を弾く為に

両腕を広げたり、左右に重心を移動

させなくてはなりません。その時に上体がぐらつかないように

下半身を支えるのが大切です。

その下半身を支えるには両足の素早く

的確な動きが必要です。

足の素早い対応は、お尻の片方に重心を

乗せれば足は自然についてきてくれます。

例えば、高い音を弾く時、右側に手を伸ばす時は

右側のお尻に重心をのせて足でバランスを

とるということになります。

2023年10月5日木曜日

クレッシェンドは息でする?

Q.コンコーネ50番を学んでいます。

ロングトーンでクレッシェンドがある箇所で

咽喉だけで押し歌いしないよう注意を受けます。

クレッシェンドはどうやって歌うのでしょうか?

A.クレッシェンドはイタリア語で

「だんだん増やしながら」と邦訳を

すると分かりやすいと思います。

何を増やすのか?息の量です。

息の量を増やした結果、声のボリュームを上げる状態に

しましょう。

2023年10月4日水曜日

上達法はありますか?

Q.歌やピアノを効率よく

上達させる方法はありますか?

A.はい。あります。

①自分の録音を聞くことです。

②先生からのアドヴァイスを忘れずに

練習すること。また練習方法や出来上がりの状態が

分からなければ何度でも先生に尋ねる。

③現在学んでいる曲を「どう演奏したいか」の

イメージをはっきりさせること。

2023年10月3日火曜日

チラシラック

ファミリエ音楽教室の入り口に

常備されているチラシラックが

増えました。

新しいラックには

「みんなで歌おう」のチラシを

入れました。

ご興味のある方は、お持ちください。

2023年10月2日月曜日

暗譜ってどうやるの?

 暗譜は楽譜を見ないで覚えて

演奏する事です。

ピアノに関しては大きく4つ

あるように感じます。

視覚型、聴覚型、運動型

分析型です。

視覚型は楽譜を写真で撮ったように覚える。

聴覚型は響きの種類や音名などで覚える。

運動型は手や身体の動きで覚える。

分析型は形式や和声を分析してストーリーを覚える。

しかし一つの型に偏らずに

複合型にしたほうがベストです。

参考にしてみてください。

2023年10月1日日曜日

デュカス

《魔法使いの弟子(L’apprenti sorcier)》で

有名なフランスの作曲家ポール デュカス。

今日はデュカスの誕生日。

完璧主義で厳しい自己批判の精神をもっていたデュカスが

人生で公表した作品は僅か20曲足らず。

晩年に破棄した未完・未発表の作品は70数曲と言われています。

作曲ばかりでなく、雑誌の評論、他の作曲家の作品の校訂や

編曲も行っています。

非社交的で名誉や名声といったことに関心の薄いデュカスで

したが、同世代のクロード・ドビュッシーとは親しく交際し、

またドビュッシーもデュカスの作品を称賛していました。

作曲家の弟子としてメシアン、デュリュフレ、ポンセ、ロドリーゴらがいます。

彼がメシアンに与えた助言「鳥の声を聞きたまえ」は有名で

メシアンのその後の作曲の根本的な言語の一つとなりました。

写真は「音楽院のデュカス作曲クラス」。

写真中央がデュカス右端がメシアン