英語ではmusic、フランス語ではmusique、
ドイツ語ではMusikといいます。
いずれもギリシャ語の mousike (ムーシケー)が語源です。
ムーシケーは、
ギリシャ神話12神の一人であるアポロンに仕える
女神(ムーサmousa)に由来し、
英語ではミューズといわれます。
このアポロンに仕える女神は1人ではなく
前8世紀に活躍したヘシオドスの「神統記」によると
9人の女神からなるとされています。
ギリシャ中央のパルナッソス山に住み
それぞれの文芸を司っていました。
カリオペ 叙事詩
クレイオ 歴史
エウテルペ 叙情詩(又は器楽)
タレイア 喜劇
メルポメネ 悲劇 挽歌
テルプシコラ 舞踏 合唱歌舞
エラト 独唱歌
ポリュムニア 讃歌
ウラニア 占星術 天文
古代ギリシア人にとって
ムーシケーとは、「音楽」のみを
意味するのでなく、様々な文芸に通じた
総合芸術を意味していたのだと感じます。