ハインリッヒ・パノフカ(1807年ー1887年)は、
ドイツ出身の作曲家。声楽家。ヴァイオリニスト。
ポーランド生まれ、20歳のとき、ウィーンで独奏会を開き、
27歳でヴァイオリニストとしての演奏活動をパリで行い、
ベルリオーズのもとで音楽会も開くなど、若い時期から活躍。
その頃より声楽に興味を示し、ボルドーニに歌唱技術を学ぶ。
1842年、ボルドーニと共に、パリに声学院 を設立し、
声学教授も務めた。1844年、彼はロンドンに赴き、
王立劇場の声楽教師として働く一方
声楽教本「Practical Singing Tutor」を出版し、
広く声楽教師としての名を知られるようになった。
イタリアの声学の歴史および歌唱様式を学ぶため
1866年からフィレンツェに住むようになるが、
フィレンツェでの生活は長く続かず、
1887年80才、この地で世を去る。