グノーのアヴェマリアは、
グノーの即興演奏から誕生しました。
グノーの即興演奏を聞いていた、
音楽教育家のP・ツィメルマンが、
ヴァイオリン、ピアノとハーモニウムの曲にして、
1853年、「バッハの平均律による瞑想曲」として
楽譜を売り出し、大ヒットしました。
さらにツィメルマンはアレンジを加え、
「アヴェ・マリア」のラテン語歌詞をつけ
「グノーのアヴェ・マリア」として発表しました。
このツィメルマンの門下には
ビゼーやフランクといったフランスを代表する
作曲家がいます。
そして、娘のアンヌはグノーの結婚相手となっていますから、
グノーの義理の父でもあります。
「グノーのアヴェ・マリア」は、義理の父とグノーとバッハ
の共同作品といっても過言ではなさそうです。