今日は、モーツァルトの誕生日。
先日、クレメンティとモーツァルトとの競演の
記事を載せましたが、
1781年の12月24日、
皇帝ヨーゼフ2世の御前演奏の内容がどうだったか
モーツァルトの手紙によると、
「クレメンティはソナタを1曲弾き、
モーツァルトは何か変奏曲を弾き、
その後、かわるがわるそのとき与えられた曲を弾いたりしたようです。」
競演後の二人のお互いの印象は対照的で、
モーツァルトは父宛の手紙の中で、
「クレメンティは、素晴らしいチェンバロ弾きだが、
単なるいかさま師で、趣味や感情のひとかけらも持っていません。
要するに彼は単なる機械的演奏家なのです。」と手厳しく批判しています。
一方、クレメンティの方は、
モーツァルトのこのときの演奏について
後に「私は、あのときまであれほど魂のこもった
優美な演奏を聴いたことがなかった」と回想しています。
しかし、この競演を聴いてみたかったですね。