この肖像画は19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン奏者の
ニコロ・パガニーニ。彼が開発した超絶技法が
今までに聞いた事の無いような素晴らしい技術だったために、
“悪魔に魂を売った”と噂されました。
しかしそれだけでは無く、悪魔との繋がり?は
彼の母の見た夢と彼の容姿にも起因していました。
彼の⺟はパガニーニが5歳の時に奇妙な夢を⾒ます。
それは、⾚い炎に包まれた劇場でパガニーニが
悪魔と命を賭けた演奏勝負をしていると⾔うものでした。
そこに天使が現れ「彼は素晴らしいバイオリニストになる、
そして名は世に知れ渡る」と告げたそうです。
容姿は、⻑く波うった⿊髪にガチッとした四⾓い輪郭と⿐、
ヒョロッとしていて、いつも⿊づくめの服装。
こうして「悪魔にとりつかれたバイオリニスト」というイメージが定着して
いったのでしょう。そして今日はパガニーニの誕生日です。