17世紀前半、ギリシャ悲劇の復興の
ムーブメントが、オペラを誕生させます。
そのムーブメントを起こしたのが
フィレンツェのカメラータというサークルの
メンバーたちです。
生み出された音楽付きの演劇は、
ステージで歌手たちが演技を交えて語り歌います。
そこで、音楽家たちはステージと客席の間の部分
「舞台手前(オーケストラ)」と呼ばれる部分で
演奏するようになり、オーケストラは
「音楽を演奏する人たちが座るところ」という意味に
使われるようになり、1670年ごろからは
「オーケストラ部分で演奏する音楽家たち」も
意味するようになりました。
日本でオーケストラを意味する「管弦楽」は、
元々、雅楽用語として「管楽器と弦楽器の合奏」の意味で
使われていたものを、明治初期に西洋音楽が
入ってきた時に、転用したのが始まりです。