2022年11月14日月曜日

モーツァルトの内弟子

ヨハン・ネポムク・フンメル(1778 - 1837)

フンメルはハンガリー出身の作曲家、ピアニスト。

8才まで指揮者の父に音楽の手ほどきを受け

父に従ってウィーンへ移ったのを

きっかけにモーツァルトの家に住込みで

2年間に渡ってピアノを師事しました。

モーツァルトのように幼少のみぎりから

神童と呼ばれ、音楽環境にも恵まれ

ウィーン音楽院にてサリエリに声楽作品、

ハイドンにオルガンを学び、

またベートーヴェンと親交を結びました。

エステルハージ家の宮廷楽長を務めた後

ピアノ奏者として復帰してヨーロッパに

名前が広がりました。

併せてヴァイマル宮廷の楽長を歴任する一方、

作曲のみならず出版、演奏などを展開して、

ゲーテとともにヴァイマルを芸術の街に発展させました。

しかし、55才の時に病のため演奏活動に終止符を打ち、

3年間の闘病生活の後、ワイマールで息を引き取りました。

葬儀に際しては師匠モーツァルトの「レクイエム」が演奏されました。

生前は、ヨーロッパ最高の作曲家、

ピアノ奏者の一人に数えられ、

ベートーヴェンと並び称される巨匠の一人

として音楽界に君臨しました。