ヨハン・ネポムク・フンメル(1778 - 1837)
フンメルはハンガリー出身の作曲家、ピアニスト。
8才まで指揮者の父に音楽の手ほどきを受け
父に従ってウィーンへ移ったのを
きっかけにモーツァルトの家に住込みで
2年間に渡ってピアノを師事しました。
モーツァルトのように幼少のみぎりから
神童と呼ばれ、音楽環境にも恵まれ
ウィーン音楽院にてサリエリに声楽作品、
ハイドンにオルガンを学び、
またベートーヴェンと親交を結びました。
エステルハージ家の宮廷楽長を務めた後
ピアノ奏者として復帰してヨーロッパに
名前が広がりました。
併せてヴァイマル宮廷の楽長を歴任する一方、
作曲のみならず出版、演奏などを展開して、
ゲーテとともにヴァイマルを芸術の街に発展させました。
しかし、55才の時に病のため演奏活動に終止符を打ち、
3年間の闘病生活の後、ワイマールで息を引き取りました。
葬儀に際しては師匠モーツァルトの「レクイエム」が演奏されました。
生前は、ヨーロッパ最高の作曲家、
ピアノ奏者の一人に数えられ、
ベートーヴェンと並び称される巨匠の一人
として音楽界に君臨しました。