2022年11月1日火曜日

スペインルネサンスの大作曲家

トマス・ルイス・デ・ビクトリアは、

スペインが生んだ

ルネサンス音楽最大の作曲家の一人。

 ビクトリア(1548年- 1611年)

パレストリーナに次ぐ

ポリフォニックな教会音楽の大家といえると思います。

ビクトリアは、同時代の作曲家の様な

凝った対位法は遠ざけて、

単純な旋律線とホモフォニックな

テクスチュアを好んで用いています。

旋律や不協和音の扱いはパレストリーナよりもかなり自由で、

厳格対位法では禁則とされていた音程、

たとえば上行する長6度音程を用いています。

そして、嘆きを表す楽句に

臨時記号のついた減4度音程も大胆に使っています。

興味深いです。