2022年11月20日日曜日

ノクターンの創始者

「ノクターン:夜想曲」の創始者としても知られる

ジョン・フィールド。

彼はアイルランドの作曲家、ピアノ奏者。










ジョン・フィールド(1782- 1837)

彼は「ノクターン:夜想曲」を

それまでの形式にとらわれない

単一楽章のピアノ作品ジャンルとして確立させ、

ショパンらに大きな影響を与えました。

また、後のメンデルスゾーン、

シューマン、リスト、グリーグら、

ロマン派作曲家作品の先駆けとなりました。

またモスクワとサンクトペテルブルクに

長く滞在して作曲・演奏活動を行っていた為

ミハイル・グリンカを指導しました。

後にグリンカが『近代ロシア音楽の父』と呼ばれるまでになり

結果的にロシア音楽の発展にも大きく寄与しました。

フィールドのピアノ演奏は、

当時一般的だった技巧的奏法ばかりを

目立たせるのでは無く、

「鍵盤のタッチのしかた、旋律の歌い方

漂うようなスケールとパッセージ…を

合わせ持つピアノの詩人」であったと

フィールドの愛弟子が語っています。

ノクターンの創始者は美しい演奏をする

演奏家でもあることは、ショパンに通ずる

ところを感じさせます。