「ノクターン:夜想曲」の創始者としても知られる
ジョン・フィールド。
彼はアイルランドの作曲家、ピアノ奏者。
ジョン・フィールド(1782- 1837)
彼は「ノクターン:夜想曲」を
それまでの形式にとらわれない
単一楽章のピアノ作品ジャンルとして確立させ、
ショパンらに大きな影響を与えました。
また、後のメンデルスゾーン、
シューマン、リスト、グリーグら、
ロマン派作曲家作品の先駆けとなりました。
またモスクワとサンクトペテルブルクに
長く滞在して作曲・演奏活動を行っていた為
ミハイル・グリンカを指導しました。
後にグリンカが『近代ロシア音楽の父』と呼ばれるまでになり
結果的にロシア音楽の発展にも大きく寄与しました。
フィールドのピアノ演奏は、
当時一般的だった技巧的奏法ばかりを
目立たせるのでは無く、
「鍵盤のタッチのしかた、旋律の歌い方
漂うようなスケールとパッセージ…を
合わせ持つピアノの詩人」であったと
フィールドの愛弟子が語っています。
ノクターンの創始者は美しい演奏をする
演奏家でもあることは、ショパンに通ずる
ところを感じさせます。