ピアノ公開レッスンで、「音のイメージを持って鍵盤に触れる」というお話を聞きました。そのレッスンでは演奏者が弾きたい音のイメージを形容詞で表すところから始まりました。生徒が挙げた形容詞(:暗い、深い、重い、明るい、軽いなど)を鍵盤1音から出してみるという試みでした。興味深かったのは、丁寧にイメージできた音は、示した形容詞のような音がしたことでした。「重い」イメージだと、手の動きもゆっくりになり手首が下に下がっている時間が長めだったりしました。そのあと一つの音に対して二つ目の形容詞を加えて演奏すると「音の色」に変化が現れました。「重い+静か」「重い+暗い」「重い+湿った」などです。その音のワークショップをした前と後では演奏と音色が変化したのは言うまでもありません。皆さんも試してみませんか?