ハプスブルグ家の歴代皇帝は音楽を嗜んだのに対し
女帝マリア・テレジア だけは、
経費のかかるオペラやオラトリオを禁止し、
宮廷劇場の営業も停止します。
テレジアの父:カール6世は「ウィーンバロック」と
呼ばれる時代を作り、イタリア人作曲家のA・チェスティやA・カルダーラが活躍しました。
(チェスティやカルダーラの曲は、イタリア古典歌曲集の中にも
沢山登場します。)
またテレジアの息子が皇帝に即位すると、
ハイドン、モーツァルト、ベートーベンが活躍し
ウイーン古典派が誕生しました。
ハプスブルグ家だけ見ても、時の権力者の庇護が、
文化の発展にとって大きな影響力を持っていた事がわかりますね。