2020年8月12日水曜日

質実剛健?マリア・テレジア

ハプスブルグ家の歴代皇帝は音楽を嗜んだのに対し

女帝マリア・テレジア だけは、

経費のかかるオペラやオラトリオを禁止し、

宮廷劇場の営業も停止します。

テレジアの父:カール6世は「ウィーンバロック」と

呼ばれる時代を作り、イタリア人作曲家のA・チェスティやA・カルダーラが活躍しました。

(チェスティやカルダーラの曲は、イタリア古典歌曲集の中にも

沢山登場します。)

またテレジアの息子が皇帝に即位すると、

ハイドン、モーツァルト、ベートーベンが活躍し

ウイーン古典派が誕生しました。

ハプスブルグ家だけ見ても、時の権力者の庇護が、

文化の発展にとって大きな影響力を持っていた事がわかりますね。