ピエタ慈善院とは1346年に設立された
ヴェネツアの孤児院。
女の子は音楽的才能を見出されれば、
8歳から10歳にかけて集中的に訓練を始め、
慈善院付属音楽院の「合奏・合唱の娘たち」の一員なることができました。
「娘たち」という名前ですが
構成メンバーは11歳から70歳にまで及び、
平均年齢は40歳に近かったようです。
18世紀以降になると、「合奏・合唱の娘たち」の指導には、
すぐれた音楽家が当たるようになり、
アントニオ・ヴィヴァルディが音楽指導者に就任してからは、
その指導の下に合奏・合唱団の技量が飛躍的に伸び、
多くの女性ヴィルトゥオーソや名歌手を輩出しました。
今日は、そのヴィヴァルディの誕生日。
ヴィヴァルディは1703年から1740年まで37年間
ヴァイオリン教師、作曲家を務め、
多く曲をここの女性たちのために作曲しました。