シマノフスキ(左)
今日は、ポーランドの作曲家
カロル・シマノフスキ( 1882 - 1937)の誕生日。
日本の演奏会ではあまり目にしない作曲家です。
シマノフスキの創作期は3期に分ける事ができます。
第1期:後期ロマン派の作風
第2期:印象主義派の作風
第3期:民族音楽の作風
第3創作期、シマノフスキは
ポーランド南部のタトラ山地の民俗音楽に傾倒して行きます。
特に影響を受けたのはグラル人と呼ばれる
牧畜を主体とする農民に伝わる民謡で
その民謡は、リディア旋法や、ビブラートを加える歌唱法、
突然の不規則なフレーズの挿入が特徴です。
彼はタトラ山地の木造の民家の隅で、
農民たちが床を踏みならして活き活きと踊る姿を
見て楽しんだといいます。
また、エッセイの中でシマノフスキは
「ポーランドの農民は芸術家に匹敵する」と語り、
自身の作品に反映させていきました。
反映された作品としては、
「20のマズルカ集 op.50」で、
民謡のリズムや
バグパイプを模した5度の単純な持続音や反復音、
不規則なフレージングを大胆な複調の中に
聞くことができます。