2024年10月16日水曜日

近親調を書いておくと便利

Q.先月の音大受験模試の際に、「聴音をする時に近親調を書いておきましょう」とアドヴァイスをもらいました。どうしてなのでしょうか?

A.聞き取り調音で転調した際の目安にするためです。そもそも近親調とは、ある2つの調の音階構成音を比べたときに、同じ音が多く含まれている場合を近親調といいます。例えばハ長調とト長調の構成音を比較すると Fa のみが違いその他の構成音は同じですから、これを近親調といいます。

近親調には属調、下属調、平行調、同主調があります。この近親調の4調を書いておきましょう。参考までに次の3点を覚えておくと便利です。①属調:シャープ系はシャープが1つ増えます。フラット系の場合は、フラットが1つ減ります。②下属調:フラット系はフラットが1つ増えます。シャープ系の場合は、シャープが1つ減ります。③長調と短調が入れ替わるのは、平行調と同主調なので、長短入れ替わったら、まずはそのどちらかに転調したと考えましょう。