『革命』の正式名は、
『練習曲ハ短調作品10-12/革命のエチュード』です。
『革命』を作曲したころ、ショパンは20代前半で、
故国ポーランドは、ロシア帝国の支配に対して
「11月蜂起」と呼ばれる反乱を起こします。
しかし、この反乱はロシア軍によって鎮圧されてしまいました。
愛国者であったショパンは、この蜂起に参加することを
望んでいましたが、病弱なショパンにはそれがかなわず、
「蜂起の失敗」というニュースを滞在先のドイツで
知りました。やり場のない怒り、悲しみが、
『革命』に込められています。そして
この曲はショパンのライバルであり、
友人でもあったフランツ・リストに捧げられています。