今日はドイツ後期バロック音楽の作曲家
ヨハン・マッテゾン(1681年– 1764年)の
誕生日。マッテゾンは、歌手・音楽理論家・作家・外交官・辞書編纂者など
多方面でも活躍しました。
22歳の時にヘンデルに出会い、
ディートリヒ・ブクステフーデの後任の職を求めて
マッテゾンとヘンデルはリューベックまで旅行しますが、
ブクステフーデの娘との結婚が条件ときいて
2人とも辞退しています。
就職活動も一緒にするほど仲の良い2人ですが
大げんかのエピソードも残っています。
マッテゾンのオペラ『クレオパトラ』が上演されたとき、
マッテゾンはアントニウス役をつとめ、
ヘンデルがハープシコードで通奏低音を弾いていました。
自分の出番が終わったマッテゾンは、ヘンデルと交替
する事になっていましたが、ヘンデルがそれを拒絶したことから決闘となり
マッテゾンは危うくヘンデルを刺し殺しそうになってしまいます。
しかし、ヘンデルの服に付いていた大きなボタンのおかげで
辛くも命が助かったといわれています。その翌年には
ヘンデル最初のオペラ『アルミーラ』とオペラ2番作の『ネロ』では
マッテゾンが主役を歌っているので、直ぐに仲直りをした
と推測されています。しかし、ヘンデルもマッテゾンも
熱しやすい性格だったのでしょうね。