日本では鉄道愛好家を
親しみをこめて「鉄道オタク」、
または「鉄ちゃん」などと呼ばれています。
鉄道愛好家のなかで細かく分類があり、
写真を撮ることを好む撮鉄(とりてつ)、
乗ることが中心の乗鉄(のりてつ)が有名です。
列車の音やホームの駅案内メロディ、
アナウンスなどを楽しむ音鉄(おとてつ)という方々もいます。
音鉄の元祖と思われるのがチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークです。
プラハの音楽学校時代、下宿は学校の近くではなく、
常に駅の近くを選んでいた程でした。
ドヴォルザークはとにかく汽車の走る音が好きで
走行音から発想した曲が『ユーモレスク』という曲になっています。
毎日のように汽車に乗っていたドヴォルザークはある日、
走行音の異常に気がつき「走行音が異常だから、大事故に発展する」と
車掌に伝えるも、いつもと変わりないと言って取り合って
もらえず、涙声で「いつもとリズムが違うんだ!
音楽家の私の耳を信じてくれ」と訴え続けたため、
仕方がなく点検をしたところ、指摘通りに欠陥が発見され
大事に至らなかったという逸話が語り継がれています。