2023年9月8日金曜日

音鉄の元祖!?

日本では鉄道愛好家を

親しみをこめて「鉄道オタク」、

または「鉄ちゃん」などと呼ばれています。

鉄道愛好家のなかで細かく分類があり、

写真を撮ることを好む撮鉄(とりてつ)、

乗ることが中心の乗鉄(のりてつ)が有名です。

列車の音やホームの駅案内メロディ、

アナウンスなどを楽しむ音鉄(おとてつ)という方々もいます。 

音鉄の元祖と思われるのがチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークです。

プラハの音楽学校時代、下宿は学校の近くではなく、

常に駅の近くを選んでいた程でした。 

ドヴォルザークはとにかく汽車の走る音が好きで

走行音から発想した曲が『ユーモレスク』という曲になっています。

毎日のように汽車に乗っていたドヴォルザークはある日、

走行音の異常に気がつき「走行音が異常だから、大事故に発展する」と

車掌に伝えるも、いつもと変わりないと言って取り合って

もらえず、涙声で「いつもとリズムが違うんだ!

音楽家の私の耳を信じてくれ」と訴え続けたため、

仕方がなく点検をしたところ、指摘通りに欠陥が発見され

大事に至らなかったという逸話が語り継がれています。