アストル・ピアソラ(1921 - 1992)
ピアソラは、アルゼンチン出身の作曲家で
バンドネオン奏者。タンゴにクラシックと
ジャズを融合させた独自の形態を産み出した人物。
ピアソラはイタリア移民三世としてアルゼンチンに生まれ、
4歳の時に一家でニューヨークに移住し、15歳までを過ごし、
19才から5年間、アルベルト・ヒナステラに師事して音楽理論を学びました。
33才の時、タンゴに限界を感じたピアソラは
クラシックの作曲家を目指して渡仏。
パリでナディア・ブーランジェに師事しました。
ピアソラは元来のタンゴにバロックやフーガといった
クラシックの構造や、ニューヨーク・ジャズのエッセンスを取り入れ
強いビートと重厚な音楽構造の上にセンチメンタルなメロディを
自由に展開させるという独自の作風へ辿り着きました。