ケッヘルといえば、モーツァルトの作品を
時系列的に並べ、作品番号を付けた人物として有名。
ケッヘルが編集したモーツァルトの作品目録は、
1761年作曲『クラヴィーアのためのメヌエット ト長調』から、
絶筆の『レクイエム』まで626曲を作曲時代順に配列した目録。
研究が進み何度か改訂され、最新のものは第8版。
彼の名前は:
ルートヴィヒ・アロイス・フェルディナント・リッター・フォン・ケッヘル。
オーストリアの音楽学者、作曲家、植物学者、鉱物学者、教育者。
彼が産まれた1800年は、モーツァルト没後9年、ハイドンはまだ存命、
ベートーヴェンが難聴に苦しんでいた頃。
ケッヘル51歳の時、友人著の『モーツァルトのこと』という本を読み
モーツァルトの作品が散逸してしまう恐れがある事を知る。
それに刺激を受けたケッヘルは作品目録の作成を開始。
モーツァルトの故郷に1850年から1863年まで10年以上暮らし、
彼の作品目録作成に取り組んだ。
彼がいなかったら、モーツァルトの作品は散逸したのではないかと
言われています。そしてケッヘルの追悼式では
作品番号の最終番号のモーツァルトの『レクイエム』が演奏されました。