「アルハンブラの思い出」は
ギタリストのフランシスコ・タレガによる
作曲で、今日はタレガの誕生日です。
タレガは、スペインのヴァレンシア地方の
大変貧しい家庭に生まれ、両親が共働きだった為に
ベビーシッターに育てられました。
ある日、むづがって泣くタレガに腹を立て、
あろうことか、腹いせに汚水処理用の水路に
放り込まれてしまいます。
幼いタレガは生死をさまようほど衰弱し、
彼の両目の視力は遺伝的な要因も重なり、
ついに全快することがないほどの損傷を受けてしまいます。
タレガの父親自身が、35歳頃から盲目であったことから、
近い将来、遺伝的にタレガの眼が完全に見えなくなった場合でも、
音楽の道で生きていけるようにと熟慮して、
ソルフェージュとピアノとギターを学ばせます。
天賦の才能ばかりでなく血の滲むような努力の末に
ギタリストとして成功し、またメロディーの美しい
曲を世に送り出しました。